こんにちは!キッカです。
【バビロン大富豪の教え】を読了しました。
本書に書かれていることは、
資産を増やす具体的な方法論ではなく、
自身の幸福やお金に対する考えを、はっきりと明確にする大きな手助けになってくれる
内容で構成されています。
漫画なので、2時間ほどでスラスラと読み進めることができる点からも、大人だけでなく小学校高学年~高校生にも、是非とも若いうちに読むようにオススメしてほしい一冊です。
この記事では、本書の紹介や要点、実践ポイントなどをまとめています。
ではいってみましょう。
【バビロン 大富豪の教え】の、概要
今から80年近く前、1926年にアメリカで出版された、
【The Richest Man In The Babylon (バビロンいちの大金持ち)】。
本書は、出版当初から続く超ロングベストセラー書籍が、日本語訳・漫画家されたものです。
ストーリーは、紀元前18世紀から紀元前4世紀ころ、現在のイラクのあたりに存在したといわれているバビロニア王国の首都・バビロンが舞台。
この地域は採掘ができるような資源に乏しかったことから、他の地域との交流・交易を盛んに行うことにより、数学や金融などの概念や学問が発達。
「当時のバビロンでの交易が、現在の銀行の起源である」という説があることから、当地バビロンが舞台になっています。
バビロンで貧しく暮らす15歳、武器職人の息子である「バンジル」が主人公、多くの学びや挫折、試練を経て人生を切り開いていく物語。
その中には、現代のわたしたちの教えになるキーワードやテーマが随所に散りばめらられており、それらには分かりやすい解説もついています。
出版社 | 文響社 |
ページ数 | 全456ページ(電子版) |
発売日 | 2019年10月 |
【バビロン 大富豪の教え】の、著者プロフィール
原作: ジョージ・サミュエル・クレイソン
漫画:坂野旭
原作: ジョージ・サミュエル・クレイソン
原作者であるジョージ・サミュエル・クレイソン(George Samuel Clason)は、1874年1月7日 にアメリカのミズーリ州ルイジアナで生まれ、1957年4月7日に、83歳でその生涯を終えました。
クレイソンは2つの会社
クレイソン・マップ・カンパニー・オブ・デンバー・コロラド (Clason Map Company of Denver, Colorado) と
クレイソン・パブリッシング・カンパニー (Clason Publishing Company)
それぞれを興し、前者であるマップカンパニーはアメリカとカナダの道路地図を初めて発刊した会社でしたが、世界恐慌が仇となり、倒産してしまいます。
クレイソンは財政面や金銭における成功についての作家として知られており、その中のひとつとして【バビロン 大富豪の教え】という寓話が綴られました。
「Pay Yourself First」(まずは自己投資)を定着させた第一人者であるとも言われています。
漫画:坂野 旭
漫画担当である坂野旭は、1995年北海道生まれ。
2014年少年ジャンプ誌にて新人賞を受賞し、漫画家デビュー。
代表作は、「魔女の守人」。
【バビロン 大富豪の教え】から得た共感する点
・優先順位の低い欲望をあきらめても、生活水準はさほど変わらない
バビロン大富豪の教え より引用
・無人島で生きようとする奴隷に、その日の魚を分け与えても意味がない
・知恵を持ち、その通りに行動すれば、誰だって金持ちになれる
・金貨を得ても自らが生み出さなければ、一文無しと同じ
・本当に大事なのはお金ではない 本当に大事なのはお金を生み出す知恵である
・「今の自分は奴隷に甘んじている」のではなく、「今の状況に甘んじているから、奴隷なのである」
・お金持ちになりたければ、お金持ちが実践していることを聞き、自分もまねる
・自分こそが最大の資本
このような文章を読むと、頭では理解できても、実際には実感や共感、納得できる感は少ないかもしれません。
ですが、本書を読めばそれらが、スッと脳に入ってくるような演出がほどこされています。
本書の薦める、資産運用とは?
本書には具体的な資産運用についての明記はほとんどされていませんが、少しだけ触れられていました。
株式投資を推奨
金を保有したりFX投資は、相場変動から得る利権ですが、株式は「成長するものに投資をする」ことが前提となっています。
その「成長するもの」とは「会社」であり、「株式を購入するということは、会社の一部を購入し自分のものになる」、ということ。
会社は日々、社長や代表を筆頭に社員たちが一丸となり、成長させることに尽力されています。いってみれば、1株でも購入すれば、会社の一部は購入者のものになる。
よって、両者は同じ「投資」でも、全く異なるものといえます。
本書では、株式投資をするのであれば、外国株式インデックスファンドを薦める、という立場をとっています。
外国株式インデックスファンドとは、日本以外の主要諸国の外国株に対して、分散して投資するものです。
本書の知識を、実践にうつすには?
本書にある、
「株式を購入するということは、会社の一部を購入するということ」
「会社というものは、社長や代表、またその社員たちが日々成長させることに尽力しているもの」という点。
サラリーマンとして自分が数十年間働いてきた中で、改めて文章で読み、ハッとさせられたフレーズでした。
「どこかの誰かが毎日尽力している会社の株を買いたい。その会社の成長に協力をしたい。その上で自分にも利益が出れば、うれしい」。
そこで早速、私が在住しているベトナムでナンバーワンのシェアを誇るSSI証券で口座を開き、運用をはじめました
口座を開くには、ベトナムでの労働許可書やそれに伴うビザなどが必要な点から、現地の口座を開設するのはハードルが高いのですが、日本に住んでいても、ベトナム株に投資できる証券会社はいくつかあります。
ベトナムは、以下の理由から、投資優秀国とされています。
- 政治的には社会主義国であるため、治安が安定している
- 宗教面での懸念がない
- 平均年齢が30歳以下の若い国である
- 近年では年率6%で成長を続けていて、日本の高度成長期時代である1970年代と同じ成長幅であると言われている
新興国に投資をすることには身構えてしまうところもあると思いますが、少額から試してみるのもいいかもしれません。
【バビロン大富豪の教え】書評のまとめ
本書を読んで一番に感じたのは、「もっと若い頃にこの本に出合いたかった」。
「本との出会い」に早い遅いはないかもしれませんが、この本においては断じて言えることです。
小中高の教科書の一部にも入れるべき、とさえ思います。
英語学習に重点が置かれるようになっていますが、
「お金や経済の勉強の機会を与えることももっとたくさん必要」だと、強く感じました
身近に1冊あれば、誰でも親しんで読める良書です。
是非手に取って、読んでみてくださいね。
ではでは。