こんにちは!キッカです。
パスポートは、外国で自身の証明となる唯一のもの。海外では「命の次に大切なもの」とも言われていますし、実際旅行中に無くしてしまうと、身動きがとれなくなってしまいます。
無くさないよう備えておくことも大事ですが、今回は、無くしてしまった場合のフローを解説します。
ではいってみましょう
帰国のための渡航書またはパスポートを再発行
海外でパスポートをなくしてしまうと、自身を証明できるものがありません。一番困るのは、「日本への帰国ができないこと」。
そのためにはパスポートを再発行するか、「帰国のための渡航書」と呼ばれる書面が必要になってきます。
これは、被害のあった場所を管轄する日本大使館または領事館で手続きするもので、被害地から帰国するのためだけだけに有効な、日本政府により発行される書面です。
手続きの段取り一覧表
万が一、パスポートを紛失してしまった場合の、現地での手続き・段取りを大まかにまとめました。
詳しく解説していきます。
紛失当日にすべきこと
パスポートの紛失・盗難が発覚した場合、当日にやるべきことは次の通りです。
地元警察や公安、在外大使館領事館では週末は対応されず、また地元や日本の祝祭日に沿って休館の場合があります
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1地元警察・公安へ出向き、被害届を申請
紛失した場所、または被害にあった地域を管轄する地元警察・地元公安へ出向き、被害届を申請します。
代理人をたてることは不可、必ず紛失した本人が出向く必要があります。
書面は多くの場合ですぐに受け取りはできず、平日の翌日以降受け取りとなります。
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2被害地を管轄する日本大使館または総領事館へ一報を入れる
必須ではありませんが、後々の手続きがスムーズにいくことがあります。これはご自身でなく、代理人による連絡が可能です。
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3手続きに必要なものを準備しておく
STEP1の被害届を受領するまでの間、次の手続きに必要になる書面などを準備しておきます。
- 証明写真:縦4.5センチ・横3.5センチを2枚
- 帰国できそうな日の航空券の記録:被害のタイミングにより、持っている航空券では帰国できない場合があります。航空券の種類によっては変更不可・変更には手数料が必要な種別がありますので、航空券の発券元に確認する。新たな航空券の予約記録は、基本的に無料で作成してもらえる。
8月23日(日曜日)午後17:00に紛失
8月24日(月曜日)午前中に、地元公安へ紛失届を申請
8月24日(月曜日)午後、紛失届書面を受領。在外日本大使館・領事館へ行き、手続きをふむ。
8月25日(火曜日)午後、在外大使館・領事館により、帰国のための渡航書が発給され、出入国管理局による認証を受ける。以降の帰国が可能。
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4海外旅行保険会社への連絡
海外旅行保険に加入している場合には、パスポートが紛失した件に関わる費用について、補償される場合があります。
加入種別によるので、一度保険会社へ確認されることをお勧めします。
紛失翌日(被害届が発行された後)にすべきこと
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1被害届を受領
被害届を受け取るために、地元警察・公安へ出向きます。
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2在外日本大使館・領事館へ出向く
「帰国のための渡航書」を申請するため、日本大使館または領事館へ出向きます。昼休憩があり、国により異なりますので、予め対応時間を調べた上で行かれるといいですね。
その際に必要な書面は次のとおりです。
- 帰国のための渡航書発給申請書、1通:大使館・領事館所定の用紙で、現地で受け取り自身で記入
- 事情説明書、兼確認書、1通:大使館・領事館所定の用紙で、現地で受け取り自身で記入
- 管轄公安・警察署により発給された被害届、1通:基本的に無料で発行されますが、場合により謝礼を渡す必要があることも
- 本人証明写真、2枚:縦4.5cm/ 横3.5cm
- 帰国便の航空券または予約記録のコピー、1通:予約変更可能なので、仮の記録でOK
- 本人証明できるもの、1通:パスポートコピー/自動車免許コピー/戸籍謄本など ※入手できない場合は、その旨要説明
帰国のための渡航書の場合には、直行便でのみの帰国となります。第三カ国で乗り継ぐ場合や、紛失した国で国内線乗り継ぎでの帰国の場合には、パスポートの再発給を受ける必要があります。
その場合には、手続きに最短1週間は必要です。
出国当日
在外大使館・領事館による帰国のための渡航書が発行され、受領されると、残すところ最後のワンステップとなります。
帰国のための渡航書について、地元出入国管理局による認証を受ける必要があります。
場所や料金などの詳細は在外大使館・領事館の方が説明してくれます。地元出入国管理局での手続きにも、地元通訳またはガイドが必要になりますが、認証には時間を要すことはなく、特に待ち時間もありません。
帰国当日の流れ
- 地元出入国管理局による証明をうける
- 航空券を適宜変更し、フライトの時間に合わせて空港へ向かう
- 搭乗手続き時には、パスポートの変わりとして、帰国のための渡航書と航空券をチェックインカウンターへ提出
- 出国手続きのイミグレーションでは、パスポートの代わりとして、帰国のための渡航書と搭乗券を提出
出費の目安
パスポートを無くしてしまうと、さまざまな手続きを踏む上に出費も大きくなってきます。
おおよその出費明細をまとめました。
目安の総額は、おおよそ15万円です。
帰国のための渡航書発行に必要な出費の目安
- 帰国のための渡航書:約2,500円
- 出国ビザ:約2,500円
- ホテル延泊(1泊5000円として、3泊):約15,000円
- ベトナムから日本への片道航空券(直行便に限る):約70,000円
- 手続きや空港移動に必要な移動(タクシー)代:約5,000円
- 通訳アシスタント代:約20,000円
- 雑費(チップや食費など):約30,000円
海外旅行保険に加入している場合には、パスポートが紛失した件に関わる費用について、補償される場合があります。
加入種別によるので、一度保険会社へ確認されることをお勧めします。
困ったときには、ご連絡を。
海外でパスポートを紛失した場合の対処法を解説しました。
紛失が発覚した時には慌ててしまうと思いますが、段取り通りに手続きを踏めばスムーズにすすみますので、どうか安心してください。
ベトナムご旅行中の場合には、私へ連絡をくださればお助けできますので、お気軽にご連絡ください。
ではでは